黒いトンボは珍しい?その魅力と見つけ方
※本ページはプロモーションが含まれています。
トンボをイメージするときには、どんな色のトンボを想像しますか?一般的に知られているトンボといえば、赤トンボ、オニヤンマなどよくみかける種類が多いでしょう。赤トンボは赤色、オニヤンマは緑の目に黒と黄のボーダーが印象的なトンボです。実はこういったよく見かけるトンボ以外にも、珍しい黒色のトンボもいることを知っていますか?黒色のトンボは「幸運が訪れる前兆」といわれることもあるそうですが、それだけレアな種類であることがわかりますね。黒色のトンボとは、いったいどんなトンボなのでしょうか。
この記事では、黒いトンボについて紹介していきます。「黒いトンボなんてみたことない」という方は、ぜひ読んでみてください。黒いトンボについてほんの少し知ることができて、ちょっとトンボ博士に近づくことができるかもしれませんよ。
黒いトンボは珍しい?その魅力と見つけ方
黒いトンボの正体は「ハグロトンボ」。別名「カラストンボ」と呼ばれる種類です。本州や四国、九州、屋久島などでみかけられているトンボですが、みたことがある人はいますか?珍しいといわれる理由は、ハグロトンボの生息個体数自体が減っていることが原因です。特に東京では絶滅危惧1類となっているため、みかけることができたら幸運といわれているのも納得です。
成虫の大きさは約6㎝から7cmなので、赤トンボなどよくみかける種類よりは少し大きめのトンボなんですね。ちなみに、赤とんぼの成虫が約3㎝から5cm、オニヤンマが約10㎝から11cmなので、大きさ的にはトンボのなかでも中くらい程度だといえます。ハグロトンボは5月から10月までみかけることができるそうですが、特に夏場の7月から8月ごろが活発になる時期だといわれています。夏頃の水辺にある植物や石などを観察してみると、ハグロトンボをみることができるかもしれませんよ。
黒いトンボを見たら神様から幸運のメッセージ?その意味は?
幸運の黒いトンボ「ハグロトンボ」は、神様トンボや極楽トンボという呼び方をされることがあります。このように呼ばれるようになった由来はいろいろありますが、「羽の動かし方が人間がお祈りするときに両手を合わせる姿を似ているから」「ハグロトンボが活発になる時期が夏のお盆の時期と重なるので、ご先祖の魂を乗せて連れてきてくれるように考えられたから」「仏様(あるいは神さま)を乗せて連れてくるから」といわれているようです。
ハグロトンボは飛び方もとても優雅なことが知られています。ひらひらと羽を動かし、赤トンボなどほかのトンボのように長く飛び続けることもありません。そのような姿も、神さまやご先祖を乗せて連れてくる、といわれる理由だといえそうですね。ハグロトンボを見たら「良いことが起こる」「ポジティブに進める」といった意味があるといわれており、良いことが起こる前兆だと思うと嬉しくなりますね。
黒いトンボ:ハグロトンボとカラストンボの違いとは?間違えられやすいアオハダトンボ!
黒いトンボはハグロトンボが正式名称ですが、カラストンボと呼ばれることもあります。この2つは、実は同じ種類のトンボを指していることを知っている人はどのくらいいるでしょうか。ハグロトンボは羽が真っ黒で、カラスの羽色に似ていることからそういった別名で呼ばれるようになりました。
また、ハグロトンボとよく間違えられるトンボもいることを知っていますか?その名前は、アオハダトンボ。ハグロトンボよりも少し小さめのトンボで、体長は約5㎝から6cm、成虫は春から初夏にかけて飛んでいるのを見かけることができるそうです。オスとメスで見た目の違いもあります。ハグロトンボのオスはおなかがメタリックグリーン色、メスのおなかは黒褐色っぽくなっています。一方、アオハダトンボのおなかは青藍色、メスのみ羽に小さな白紋が出てくるのが特徴です。
黒いトンボが庭に?!その生息地はどこ?
先にも書いたように、ハグロトンボの生息地は本州から九州までほぼ全国となっています。完全に成熟化する前の個体は産卵場所から離れた薄暗い林などで過ごし、完全に成熟すると水辺の明るい場所にある植物や石になわばりを作って過ごします。産卵も水辺にある植物の茎の中に行うため、普通に歩いていると気づかないことも多いようですね。
水辺であればどこでも良いというわけではなく、水質のきれいなところを好むといわれています。ただ、稀にあまり水質がよいといえない場所でも発見されており、水質の変化や河川改修などの影響を受けてハグロトンボが生息場所を失っている地域もあると考えられます。地域によっては「家の庭でハグロトンボを見かけた」という声もあるので、もしかしたら偶然みることができるかもしれませんね。
珍しい黒いトンボの種類とは?身体が黒いトンボを探してみよう
ハグロトンボと似ている黒いトンボとして、アオハダトンボを軽く紹介しました。が、実はほかにも日本には黒いトンボが存在しているそうです。たとえば、リュウキュウハグロトンボは奄美地方に生息しており、アオハダトンボを大きくしたような見た目だといいます。さらに、沖縄地方にはメスだけが黒い羽をもつカラスヤンマ、アサトカラスヤンマが生息しているとのこと。アサトカラスヤンマは、カラスヤンマの亜種です。これらはとても似ている種類ですが、住んでいる地域が異なり、少しの違いがあるものは亜種と分類され、別種類として考えられているようです。
日本に生息しているトンボの種類は約200種類もいるといわれています。そんなに多くの種類がいるなかで、わずか5種類(亜種含む)ということからも、黒いトンボがどれだけレアなのかがわかりますね。
黒いトンボをみても、「あ、黒いトンボだ」と思うだけの人、「めっちゃラッキーだ!」と喜ぶ人は、トンボの種類をきちんと理解しているかどうかで違ってきます。黒はどちらかというと、ちょっと不吉な雰囲気を感じるかもしれませんが、実はラッキーなことが起こる前兆と考えられているのは、少し不思議ですよね。
トンボは種類が多いため、一般的にみかけることが多い赤トンボやオニヤンマなどは知っていても、珍しいトンボだといわれるまで気がつかない人もいるようです。そういうときには、この記事で知った黒いトンボの知識を披露してみましょう。ラッキーの前兆だと思えば、トンボをみかけるたびに「黒いトンボかな?」と確認してしまうようになるかも?黒いトンボをみかけたときは、指先にとまってくれるか挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
※本ページはプロモーションを含みます。
コメントフォーム