観賞と鑑賞の違いを知っていますか?使い分け簡単ガイド コンサート・ライブ・映画・テレビアニメの場合
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日本語には、同じ読み方をするのに実はまったく異なる意味を持った漢字がたくさんあります。
たとえば、「鑑賞」と「観賞」はまったく同じ読み方をしますが、実はそれぞれで漢字が指す意味が違うと知っていますか?
美術館で絵を「鑑賞する」?それとも「観賞」する?このどちらが正しいとはっきりということができる人は、
どのくらいるのかわかりません。
同じ読み方の漢字を使い分けるには、まずはその漢字が意味することを理解しておくことで、
簡単に使い分けることができるのだそう。
この記事では、鑑賞と観賞の意味と使い方などを紹介していきます。
「日本人なのに日本語が難しい」なんていっている方、この記事を参考に漢字のどんなことを
意識すれば同じ読み方の漢字をきちんと使い分けることができるのか、参考にしてみませんか?
観賞と鑑賞、コンサートの場合はどっち?
観賞と鑑賞、コンサートではどちらの漢字を使うべきなのでしょうか。
コンサートは「目で見て楽しむ」という面がありますが、
基本は「音楽を聴いて楽しむこと」ということなので『鑑賞』を使うことが正しいです。
コンサートは、映画や舞台など芸術性が高いこと、制作した人の意図、
その作品に込められたものはなんなのかを想像、理解しながら楽しむことから『鑑賞』を使うことが良いということです。
ただ、少し調べてみると映画や舞台などはその作品がどのような質なのかによって
どちらの漢字を使うのかがわけられるといわれています。
たとえば、コメディなどの映画・舞台などはその作品の内容を意識して深く考えるのではなく、
目の前で行われている舞台の状況を楽しむことになるので、
あえて『観賞』を使うことがあるそうです。
一方、ミュージカルなど芸術性が高い舞台はたとえ喜劇であっても『鑑賞』が使われます。
観賞と鑑賞の違いを知っていますか?使い分け簡単ガイド
観賞と鑑賞は読み方も同じで、使い方もとても似ています。
ただ、読み方は同じでも異なる意味を持つので、使い分けるためにそれぞれの意味や方法をしっかりと考える必要があります。
使い方を間違えてしむと、こちら側が意図することを正しく伝えることができないのでしっかりと理解しておきましょう。
まず、『観賞』とは先ほどもお伝えしたように「何かを見て楽しむ」という意味があります。
『観る』という文字が使われていることから、目でみて楽しむ、目でみるという意味合いが強くなるとのこと。
単純に「みる」というだけではなく、「たのしんだ」という意味も加えて伝えるときに使う言葉です。
『鑑賞』という漢字は、その対象を見聞きするだけではなく「より深く理解して味わう」という意味を持っています。
「鑑」という字は「何かを見極める、品定めをする」といった意味が含まれているため、
目でみるだけではなくその物などがどのような意図を込めて作られたのか、
価値を見定めたりするときに使われることがあるようです。
「鑑定」「鑑別」という言葉でも使われていることから、なんとなくニュアンスは理解することができますよね。
観賞と鑑賞、ライブの場合はどっち?
鑑賞という漢字が使われるもののターゲットは、「人が作り出した作品全般」であることが多いです。特徴として、好みや評価がみる人によって分かれるというものがあります。観賞は、「景色や動植物」がターゲットになっていることが多いということです。これは、そこにあるものをみて単純に楽しむなど気楽な雰囲気でみることができるものが対象だと考えられます。ですが、プロが仕上げたガーデンや動植物、景色などは芸術性が高いため、「鑑賞」を使うこともあるようです。
たとえば、ライブは人が作り出した作品なので、「鑑賞」を用いることが多いといいます。ただ、たとえライブでもテレビなどで放送されているものを何も意識せずにながめているだけの場合は、「観賞」を用いても間違いではないと考えられます。楽しめる内容ではあるけれど、好みや評価が分かれるといったことも「鑑賞」を使われるひとつの理由だということです。
観賞と鑑賞、テレビアニメの場合はどっち?
お子さまと一緒にテレビアニメをみることがある親御さんもいますよね。では、テレビアニメは観賞と鑑賞のどちらを使うのでしょうか。アニメでも舞台や映画などと同じで、「観賞」です。これは単純にみているだけで楽しむことができるものであるから、が理由です。もちろん、映画などで芸術品のように美しく感動的なものである場合は「鑑賞」という言葉を使い、その感動と素晴らしさを伝える場合もあります。
テレビアニメにも、制作陣の力の込めようが素晴らしく、まるで映画のように高額な予算を使っているだろうと思わせる素晴らしい画像、動きを取り入れた作品もたくさんあるため、どちらを使うべきなのかは迷ってしまいますよね。芸術性の高いアニメもあるため、テレビアニメのコメディ系なら「観賞」、美しく繊細さや内容の緻密さも感じられるような動くアートのような作品には「鑑賞」と使うとわかりやすいかもしれませんね。
観賞と鑑賞、映画の場合はどっち?
「映画鑑賞」と「映画観賞」、どちらが正しい使い方なのでしょうか。先ほども書いたように、人が作ったものでありメッセージを伝えようとしているものは鑑賞を使います。映画はその制作に関わった方たちが伝えたいことがあることが多いため、「映画鑑賞」が正しい使い方だと考えられます。鑑賞の「鑑」には、「人が目を見張る」という意味もあるそう。つまり、人がその映画をみて感動し、心を揺り動かされるようなものだから、「鑑」の文字を使われると考えて良いでしょう。
コメディの場合はどうなの?という疑問が浮かんできますが、これは舞台などと同じで「観賞」の方を使うと良いとのこと。う~ん、日本語って本当に難しいですよね。心を動かされる、芸術性が高いなど人々がどのように感じられる作品なのかを考えて「観賞」「鑑賞」を使い分けて良い、ということではないでしょうか。
まとめ
初めに書いたように、日本語は難しいと日本人でも思ってしまいますよね。同じ読み方の漢字なのに、まったく正反対の意味を持つなんて「これはどっちなの!?」と迷ってしまっても仕方がないでしょう。ただ、その言葉に使われている漢字の意味を理解しておくと、どちらをその場で使うべきなのかを理解しやすくなります。今回の「鑑賞」「観賞」もそのニュアンスや漢字一文字の意味を理解しておくだけで、使い分けやすくなりました。
コンサート・ライブ・映画・テレビアニメで使い分けることができるようになったら、ほかの同じ読み方をする言葉も漢字の意味を考えて「どんな場面に相応しいのか」を確認しておくのも良いでしょう。普段何気なく使っている漢字や言葉の意味を改めて確認する、というのも楽しいかもしれませんよ。しかし、日本語って本当に難しい!でもその言葉を正しく使うことができるようになれたときは、なんだか誇らしく感じるのはなぜなんでしょう。不思議です。
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